オールソール(Vibram700)
クリーニング
[Chippewa チペワ]

こんばんは。
横浜・馬車道の靴修理店 A Presto Care(ア プレスト カーレ)です。

作業に追われてブログの更新が久しぶりになってしまいました。

なかなか重ための修理も多く作業しているとあっという間に1日が過ぎてしまいます。
気がつけば今年もあと2週間あまり・・・
ラストスパートしていきます。

今日はこちらの1足から。

[Chippewa チペワ 6インチブーツ]
クリーニング(カビ取り)
オールソール(Vibram700) ミッドソール交換あり

修繕前
修繕前
修繕前

チペワの6インチのブーツ。チペワは自分にとっても思い出のメーカー。懐かしいです。

学生の頃、バイトをして貯めたお金を握りしめてアメ横までチペワのエンジニアブーツを買いに行きました。
今思えば一番最初に買った高い靴かもしれません。


今回は長年の汚れ(主にカビ)の除去からスタート。
厳密に言うとこの修繕前の写真はクリーニング後。
クリーニング前の写真を撮り忘れるという痛恨のミスを犯してしまいました・・・

お持ち込みいただいた時はコバのアウトステッチ部分を中心にカビがうっすらと生えている状態。
若干匂いもありましたが、丸洗することで綺麗に落ちました。

綺麗にした後、オールソールの作業に入ります。

修繕途中
修繕途中
修繕途中

お客様からの要望で「音鳴りが気になるのでソール交換時にチェックして欲しい」との事でした。

音鳴りはの主な原因は

・アッパー(表の革)とライニング(靴の内側の革)の摩擦音
・ソールと中底に間に隙間(長年の使用で接着が剥がれてできる)ができて摩擦によって音が鳴る
・シャンクがはずれて中で動いてしまって音が鳴る

といった感じで特定が難しいものです。複数の原因が重なり合ってなっている場合もあります。

お預かりした靴は中ものがスポンジで経年劣化によって痩せてしまっている状態。
且つ、スチールシャンクは剥き出しで接着してある状態でした。

中物の古いスポンジを除去し、シャンクは接着剤の効きをよくする為に布手テープを巻き付けて固定しました。

新しいミッドソールは3ミリ厚のベンズで作成。

修繕後
修繕後
修繕後

使用したソールはVibram700。エンジニアブーツなどによく使うソールです。
シンプルで取り付けの際は非常にバランスの取りやすい意匠。

「Oil Resist」(耐油性)で摩耗にも強いので実用性も抜群です。
アウトステッチの色はオリジナルと同じく上糸(コバの上に出る糸)は茶、下糸(ソール面に出る糸)は白で。

最後にオイルで磨き上げて完成です。


クリーニング ¥9,900(税込)
オールソール(Vibram700)ミッドソール交換あり ¥23,100(税込)

A Presto Care(ア プレスト カーレ)
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定休日:毎週水曜日・第2日曜日・第3木曜日

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