こんばんは。
横浜・馬車道の靴修理店 A Presto Care(ア プレスト カーレ)です。
今日は最近持ち込みの多いこちらの靴から。
[RED WING 877 レッドウィング 8インチモックトゥ]
オールソール(Vibram2021 サンド)
ダブルソール(レザー 2枚)
6インチのアイリッシュセッター#875のシャフト(ブーツの筒)が長いバージョンです。
この履き込まれた感じがいいですね。
写真を見ていただくと分かりますが、ソールがかなり摩耗しています。
特にカカト部分の減りが顕著です。
ソール交換希望でお持ち込みいただきましたが、同じ仕様にするのではなく少しカスタムしたいとの事でした。
何度か修繕事例でも紹介していますが、通常このタイプのソール交換はラバーのミッドソールをかませ、出し縫い(アウトステッチ)をかけた後、Vibram4014を付けます。
これが最もオリジナルに近い仕様になります。
今回はミッドソールをレザー・かつダブル(ミッドソールを2枚)にし、ソールもVibram2021にしています。
ソールをばらしたあと中モノ(本底と中底の間にあるクッション。コルクやスポンジを使う事が多い)を交換した後、切り出した革のミッドソールを取り付けます。
その後アウトステッチ。糸は太めの白。
下処理した本底(#2021)を接着し、しっかりと乾燥させます。
コバ(底周り)はワークブーツらしく粗めに削って仕上げました。
今回使用したVibram2021はこの手のソールの中ではカカト部が高いです。
因みにカカトの高さを比べると下記のようになります。
#4014(通常RED WINGでよく使用するソール) 22㎜
#2021(今回使用したもの) 27.2㎜
#2060(今回使用したものに見た目が近いもの)24.5㎜
さらに今回はミッドソールダブルなので、ウェルト部分を含めたカカト部の高さはトータル約35㎜ぐらいでしょうか。
一般的なドレスシューズのような仕様だと「ヒール、高っ!!」思うでしょうが、今回のようにつま先〜土踏まず部〜ヒール部と全体的にゆったりと高低差があるソールをつけるとほとんど違和感を感じません。
こういった多少のカスタムは可能なので、ご希望がある場合は是非一度ご相談下さい。
オールソール(Vibram2021) ¥15,400(税込)
ミッドソール(ダブル)¥6,600(税込)
A Presto Care(ア プレスト カーレ)
横浜市中区本町6-57 OZNAS馬車道1F
Tel:045-211-4226
ACCESS
みなとみらい線馬車道駅より徒歩1分
JR桜木町駅より徒歩5分
横浜市役所の向かい、東横インさんの並びとなります。
営業時間:10:00~19:00
定休日:毎週水曜日・第2日曜日・第3木曜日
※郵送でも修理を承っております。
お気軽にご利用下さい。