こんばんは。
A Presto Care(ア プレスト カーレ) です。
今日紹介するのはオールソールなのですが、中底交換を含めたオールソールなので2回に分けて紹介していきたいと思います。
1回目は靴をバラす所から中底を作成クセ付けまでです。
靴はこちら。
[Loake ローク チャッカーブーツ]
オールソール(ダイナイト)
ダブルソール
中底交換
インソール交換
Loake(ローク)といえば、イングランドのシューメーカー。
タッセルローファーが代表的なデザインでしょうか。ドクターマーチンとのコラボは復刻までされましたね。
今回お預かりしたのはグッドイヤー 製法のチャッカーブーツ。
かなり昔に購入し、ダイナイトのポイントも消えてきたのでオールソールをしたいという事でお持ち込みいただきました。
ただ、よく見ると様子がおかしい…。ヒールがカパカパ浮いている。
もしやと思い、インソールをめくって見ると中底がボロボロになってシャンクが見えていました。(写真3)
このままではオールソールできないので、まずは中底を交換。
外見から判断するに、ウェルトやそれを縫い付けているすくい縫い(アッパー・中底・ウェルトの縫い付け)は傷んでいないよう。
リブテープも傷んでいないのではないかと思い、ソールをバラさずに傷んだ中底だけ取り外す事にしました。
リブテープとはウェルトを縫い付ける為の縫い代になる部分です。中底についています。
写真1 取り外した中底。
写真2 中底を取り外した靴の中。白いテープ状のものがリブテープです。
この時点で本底(ダイナイト)はまた靴についています。
写真3 アウトステッチを切り、本底を外した状態。
取り外した中底を元に新しく中底を作成。
本来は木型に沿わせてクセ付けをするのが一般的ですが、当然オリジナルの木型は持っていないので代替品で対応します。
水に浸して柔らかくしてからクセ付け。一晩(気温や湿度にもよりますが)寝かせます。
次回へつづく…