こんにちは。
横浜・馬車道の靴修理店 A Presto Care(ア プレスト カーレ)です。
ここ最近は雨も多く、ジメジメした日がありますね。
カラッとした5月晴れもそんなに感じることなく、梅雨に突入でしょうか。。。
こんな時靴に起こるトラブルと言えばカビ!
そして予期せぬ雨で濡れてしまったが為の雨染みと塩が浮き出てしまう現象。
今日はそんな靴の修繕事例です。
[Tricker’s トリッカーズ バートン]
オールソール(ダイナイト ミッドソール交換)
クリーニング(雨染みと浮き出てしまった塩の除去)
写真を見ていただくとわかりますが、ミッドソールがバリバリに割れてしまっています。
革のミッドソールの場合、革の密度が薄いと稀にこういう事が起こります。
(もちろん、長年の使用による経年劣化などが原因となる事もあります)
今回はかなり激しく破損していますね。
こればかりは個体差という事もあるのでどうにもならないですが、オールソール時に交換する事で問題なく履けるようになります。
また、靴の側面を中心に雨で濡れたことによる水染み銀浮き(革の表面がボコボコ浮いてしまうこと)と浮き出てきた塩分。
こちらは丸洗いする事で対応しました。
まずは丸洗いをして銀浮きと塩分を除去。
アッパーのケアもそうですが、クリーニングのメリットは靴の中も洗う事。
靴の中ってあまりマジマジと見ないのでスルーしがちですが、結構ゴミ(靴下の糸くずなど)やホコリがつま先に溜まっています。
雑菌の繁殖やニオイ、カビの原因になりますので除去してしまいましょう。
頻繁にやる必要はないですが、今回のような場合は迷わずやる事をオススメします。
クリーニング後にオールソールへ。
ミッドソールは3㎜厚のベンズを使用。
今回はオリジナルと同じ仕様をご希望でしたので、ミッドソール交換後にダイナイトソールを装着。
ステッチは下糸を白にしています。
トリッカーズ自体は非常にタフな靴なので、定期的にメンテナンスをしていただくと本当に長持ちします。私の所有しているトリッカーズ達も疲れしらず。
ドレスラインは別としてガシガシ履いて→修理(たまにクリーニング)という履き方が一番カッコよく育つのではないでしょうか?
個人的にはレッドウィングなどのワークブーツと一緒で新品が一番カッコ悪い状態と思っています。
だからこそ「履き込んで自分だけの1足へ育てる楽しみがある」と考えています。
冒頭にも書いたようにこれからの時期こうした事例は多く発生すると思います。
基本的には丸洗いする事で綺麗になりますので、遠慮なくご相談ください。
※革の種類、状態などによって難しい場合もございます。
オールソール(ダイナイト ミッドソール交換)¥20,900(税込)〜
クリーニング ¥7,700(税込)〜
A Presto Care(ア プレスト カーレ)
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