オールソール(ベックマン仕様)
[Danner ダナー
チャッカブーツ]

こんにちは。
横浜・馬車道の靴修理店 A Presto Careです。

先週末の寒さから一転、今日は真夏日ですね。
明日はもっと暑くなるとかならないとか・・・

サクッとブログを書いてもう少し陽が落ち着いたら犬の散歩でも。

さて今日はこちらの1足です。

[Danner ダナー チャッカブーツ]
オールソール(ベックマン仕様)
ミッドソール交換

修繕前1
修繕前2
修繕前3

こちらはステッチダウン製法のチャッカブーツ。
わかりやすくいうとクラークスのデザートブーツと同じ製法です。

踏まず〜前足部にかけてステッチが切れてしまっていてサイドがパックリと開いてしまっています。
(写真1と2)
元々付いていたソールはVibram700。エンジニアブーツのオールソールなどでよく使う底材です。
今回はベックマンのような仕様にしたいとの事でお持ち込みいただきました。

修繕後1
修繕後2
修繕後3

ここでステッチダウン製法の靴について

・クラークス(デザートブーツ)
ミッドソールがそのまま中底になっているので、ステッチを切ってミッドソールを取り除くと骨のない軟体動物みたいにアッパーがペタッとなってしまう。
(ミッドソール兼中底があってアッパーが立ち上がっている状態)

・ダナー
ミッドソールと中底(足が乗っかる部分)が分かれている。
靴自体が袋状になっている為、ミッドソールをとっても靴の形は保つことができる。


こう書くと「クラークスはバラせないじゃん!!」と思われますが、アッパー(革)自体にクセはついておりますので、ミッドソールを作って接着で仮留めする際にきちんと立ち上げて成型しますので、問題ありません。

(文章があまり得意でないので、中々上手く伝えられませんが気になった方は遠慮なく聞いてください。)


今回はミッドソールを3ミリ厚のショルダーで作成、その後4.5ミリ厚の本底をつけて1周アウトステッチをかけています。

前につけるラバーはVibram2333。加水分解しない素材です。
ラバーの下で縫い合わせてあるので、摩耗すればステッチを切る事なく剥がして取り替えることが可能です。
(もちろんベックマンと同じようにラバーごと縫い付ける事も可能です。)

ヒールは革の積み上げで土台を作り、同じくVibramのカバーグヒールで。

コバはドレスシューズとワークブーツの中間ぐらい(程よいツヤ感)で仕上げています。


レザーソールにすることで見た目が若干ドレッシーに且つタフさも兼ね備えているので、使い勝手もよくなるのではないでしょうか。

オールソール(ベックマン仕様)¥22,000(税込)〜
ミッドソール交換¥3,300(税込)

A Presto Care(ア プレスト カーレ)
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