こんばんは。
横浜・馬車道の靴修理店 A Presto Care（ア プレスト カーレ）です。
最近、めっきり寒くなりました。
ジメジメした暑い季節より秋〜冬にかけての方が好きなので本来なら喜ばしいのですが、こう振り幅が大きいと戸惑います。
が、、、やっとライダースを着られると小躍りしております。
今日はこれから活躍する事間違いなしのこちらの１足。
[GEOX ジェオックス]
オールソール（レザー タンク型ハーフラバー）
クリーニング
「呼吸する靴」と言われているGEOX。
GEOXオリジナルのソール（靴底）には穴が空いており、ここから通気性を確保。
もちろん特殊な加工がしてあるので、外から水が入ってくる事はありません。
ラバーソールで蒸れにくいというのをこれで実現しています。
当初、クリーニングとヒールの修理を希望でお持ち込みいただきましたが、よく見るとソールに亀裂が、、、劣化による亀裂です。
そこまでひどい亀裂でもなかったのでこのままでも履けない事はありませんが、お客様と相談した結果、今後履く事も考えてソールを１度交換する事になりました。
まずは専用のシャンプーを使いクリーニングをしてしっかりと汚れを落とし（靴の中と外を中心に）、最低限の保湿をします。その後、一旦ソール交換の作業へ。
最終的な仕上げは最後ソール交換が仕上がってから行います。
GEOXオリジナルのソールはヒールやウェルトも含めて一体型のラバーソール。
もちろんオリジナルは使う事ができないので、ソール（靴底）はレザーにて。
ウェルトはマッケイ製法の靴に使う押縁（マッケイ用のウェルト）で代用しています。
オリジナルのソールから型取りしたゲージを元に革を切り出し、ウェルトを取り付けます。
靴本体とレザーソールを取り付けた段階で１度マッケイ縫いをかけ、その後ハーフラバー（タンク型 登山靴のようなゴツゴツしたもの）を装着。
トップリフトもハーフラバーに合わせてタンク型のものを。
見比べていただくとわかりますが、極力似た仕様に仕上げました。
ちなみにこのハーフラバーに縫いをかける事は可能です。
（RED WINGのベックマンぽく）
しかし、次にハーフラバーを交換する時に１度縫いを切ってラバーをはずさなければいけないので、今回はかけていません。
仕上げにもう１度リムーバーで汚れを落とし（軽めに）、デリケートクリームを塗布。
保湿します。
その後、ロウ分・油分・補色効果のある乳化性のクリームを塗り、ツヤ出し。
最後に防水スプレーをかけ、ブラッシングをして完成です。
オールソール（レザー ウェルと交換、タンク型ハーフラバー込み）￥20,000（￥22,000）
クリーニング（ブーツ）￥7,000（￥7,700）
A Presto Care（ア プレスト カーレ）
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